矯正したいけど、矯正中の食事をどうすればいいか悩んでいるという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
マウスピース矯正中の食事は、普段の食事と違い、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
ポイントを掴んで食事をした方が患者さん自身にも負担がなく、治療もスムーズになります。
マウスピース矯正期間中の食事について解説します。
目次
■矯正中の痛みのピークとは?
◎2~3日目がピーク
矯正期間中の痛みのピークは2~3日目頃にやってきます。
装着直後は違和感が主で、しばらく経ってからの方が痛みを感じやすい方が多いようです。
2~3日目頃にピークをむかえ、多くの方は1週間程度で落ち着きます。
これ以上痛みが続く場合は何か異常が起きている可能性もあります。
しかし矯正期間中は、マウスピースを交換するとまた歯が動くため痛みや違和感が出て……というのを繰り返します。
◎何らかの痛みは出ると考えて
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正とくらべて痛みが出にくいといわれています。
しかし、矯正治療は歯根膜に力をかけて、歯槽骨の吸収と増生を促し、歯を動かす治療です。
そのため、どなたでも歯が動くことによる何らかの痛みが出ると考えていていいでしょう。
■矯正中の食事
◎柔らかい食べ物を選ぶ
矯正期間中はなるべく柔らかい食べ物を選びましょう。
おすすめの食事はお粥やリゾット類、うどん等の柔らかい麺類、豆腐、ヨーグルト、ゼリーなどです。
噛みごたえのあるナッツやせんべいなどは避けましょう。
また、比較的柔らかいと選ばれがちなパンですが、噛み切る時にぐっと沈み込むように力がかかるため、意外と負担になります。
パン類はスープに浸すなどして食べましょう。
場合によってはごまなどの固くて細かいものも避けた方が良い場合があります。
◎刺激の少ないものを選ぶ
極端に辛い物、熱い物も刺激になる可能性があります。
できる限り避けましょう。
痛みや違和感の原因となることがあります。
◎こんな所にも注意
キャラメルなどのくっつく食材は、歯の表面に接着されているアタッチメントがはがれてしまう原因となるため避けましょう。
お餅、飴なども注意が必要です。
■マウスピースをつけたまま摂れる飲食物
◎マウスピース矯正は外して食事を摂るのが基本
マウスピース矯正では装置を外して食事を摂るため、ワイヤー矯正よりある程度自由に食事が摂れます。
◎マウスピースをつけている時に摂れる飲食物とは
食事の時はマウスピースを外しますが、水分を摂取する時は特に外す必要はありません。
冷たい水、炭酸水などはマウスピースをつけたまま飲めます。
しかし、熱い飲み物はマウスピースが熱で変形してしまう可能性があるため、摂取は控えてください。
また、お茶やコーヒーはマウスピースに着色してしまう可能性があるため、ストローなどでなるべくマウスピースにつかないようにして飲むか、マウスピース交換間近のタイミングで飲むなど、工夫をしましょう。
また、糖分を含んだ飲み物は、マウスピースをつけて摂取するのは止めましょう。
糖分が歯に残って、むし歯の原因になります。
【マウスピース矯正中の食事は様子を見ながら】
マウスピース矯正中は様子を見ながら、柔らかい食べ物を選び、固い食べ物を避けましょう。
また、極端に熱いものや辛い物にも注意が必要です。
飲み物はマウスピースをつけたまま摂ることができますが、甘い飲み物はむし歯の原因となるため避けてください。
お茶やコーヒーなど色のつきやすいものはストローで飲む、マウスピース交換が近くなったら飲むなど、工夫をしてみましょう。
当院ではマウスピース矯正中の食事指導も行っています。
矯正中の食事にご不安がある方はぜひ1度ご相談ください。