インプラント治療は、失った歯を自然な形で補うための歯科治療です。
人工歯根を顎骨に埋め込むことで、しっかりとした土台を作り、天然歯と変わらない見た目と噛み心地を提供します。
この記事では、インプラントの基本構造とその特徴について詳しく解説します。
目次
■インプラントの特徴
◎歯槽骨に人工歯根を埋入する
インプラントの最大の特徴は、歯槽骨に人工歯根を埋入する点です。
人工歯根は、チタンなどの生体適合性の高い金属で作られており、手術によって顎骨に固定されます。
これにより、フィクスチャーが骨と結合する「オッセオインテグレーション」が起こり、人工歯根が自然の歯根と同じように機能します。
これにより、インプラントは非常に安定した基盤を提供することができ、噛む力をしっかりと支えます。
◎天然歯と変わらない見た目と噛み心地
インプラントは見た目や噛み心地が天然歯とほとんど変わりません。
人工歯は、セラミックや陶器などの材料で作られ、天然歯の色や形に合わせてカスタマイズされます。
このため、インプラントは周囲の天然歯と調和し、非常に自然な見た目を実現できます。
また、インプラントは顎骨にしっかりと固定されているため、噛む力が自然に分散され、硬い食べ物も難なく噛むことができ、快適な食事を楽しめます。
◎10年経過後の残存率は90%以上
インプラントは非常に耐久性が高く、適切なケアを行えば10年以上使用することができます。
多くの研究によれば、インプラントの寿命は10年以上にわたり、90%以上の残存率を示しています。
これには、患者さんの口腔衛生状態やメンテナンスの頻度、骨質などが影響します。
定期的な歯科医師によるチェックと適切な歯磨きで、寿命を伸ばすことができます。
また、インプラントはトラブルの起こった場所がインプラント体でない場合は、修復も可能なケースも多いのが長所です。
◎基本は3層構造
インプラントは基本的に3層構造で構成されています。
一番下はインプラント体で、顎骨に埋め込まれる部分です。
その上がはアバットメントで、人工歯根と人工歯を接続する役割を果たします。
そして一番上が人工歯で、実際に口の中に見える歯の部分です。
この3層構造により、インプラントは安定性と機能性を兼ね備え、自然な見た目と強度を実現しています。
■インプラントの詳しい基本構造について
◎インプラント体
インプラントの基本構造の中で、最も重要な部分がインプラント体です。
これは顎骨に埋め込まれる部分であり、チタンなどの生体適合性の高い金属で作られています。
インプラント体は骨と結合することで、人工歯を支えるための安定した土台となります。
この結合プロセスをオッセオインテグレーションと呼び、成功の鍵を握る重要な要素です。
◎アバットメント
アバットメントは、インプラント体と人工歯を接続する中間部分です。
アバットメントはインプラント体の上に固定され、人工歯をしっかりと支える役割を果たします。
噛み合わせの状態や角度を調節する機能があります。
◎人工歯
人工歯は、インプラントの上部に装着される部分で、実際に見える歯の部分です。
自然の歯と同じように咀嚼機能を果たし、見た目も自然な歯に近づけられるようにデザインされています。
クラウンの素材には、陶器やセラミック、金属が使用されていて、それぞれの患者さんのニーズに応じて選択できます。
【基本構造を理解して治療を受けると安心】
インプラント治療は、人工歯根を顎骨に埋め込むことで天然歯に近い機能と見た目を提供する優れた治療法です。
インプラントの基本構造は、インプラント体、アバットメント、人工歯の3層構造で構成されており、それぞれが重要な役割を果たしています。
適切なケアを行えば、インプラントは10年以上使用できる耐久性を持ち、高い残存率を誇ります。インプラントに興味をお持ちの方は電話・webからお気軽にお問い合わせください。