インプラントを入れたいけど、費用が気になるという方は多いのではないでしょうか。
確かにインプラントは、一度にかかる費用が大きな治療法です。
しかし、さまざまな理由から、結果的にはコストパフォーマンスが良いともいわれています。
インプラントは本当に高いのでしょうか。
他の治療法との比較も合わせて解説します。
目次
■インプラントが高額になる理由
◎自由診療である
インプラントが高額になる理由として最初にあげられるのが、インプラントが自由診療である点です。
自由診療は保険診療と違い、金額が全額患者様負担となります。
そのため、1割~3割負担の保険診療と比べ、どうしても負担が大きくなります。
しかし1年に支払った金額が一定以上になった場合は、医療費控除といって、払った金額の一部が戻ってくるという仕組みがあります。
自由診療に関する金額の負担を感じた方は、一度調べてみると良いでしょう。
◎処置に技術や時間が必要
インプラント治療には半年以上の時間がかかります。
また、治療を行う歯科医師も、講習を受けたり、論文を読んだりして、技術を一定レベルに保つ必要があります。
技術や時間の必要性によって、インプラント治療は金額がかかるという一面もあります。
◎材料費や設備
インプラント治療の要となるインプラント体、アバットメント、上部構造などはその材料自体が比較的高額です。
また、オペに必要な設備を揃え、保つにも金額がかかります。
■インプラントのコストパフォーマンスについて
◎入れ歯の寿命
インプラントは一度に払う金額が大きくなりがちですが、寿命や機能性、審美性の面から見ると、他の補綴物にくらべてコストパフォーマンスが良いといえます。
一般的な入れ歯の寿命が5年程度なのに対し、インプラントは90%以上の方が10年以上、同じインプラントを使い続けることができています。
また、噛む力も入れ歯の10倍以上を保つことができます。
◎ブリッジの寿命
ブリッジの寿命は7年~8年といわれています。
また、噛む力はインプラントの6割程度です。
以上を考えても、インプラントはコストパフォーマンスの良い治療といえるのではないでしょうか。
■インプラントを長く使うために
◎プロフェッショナルケア
インプラントを長く使い続けるほど、そのコストパフォーマンスは上がります。
インプラントを長持ちさせるためには、丁寧なケアがとても重要です。
3ヵ月に一度の定期検診を受け、インプラント周囲をきれいに保ちましょう。
歯科医院でのプロフェッショナルケアでは、上部構造やアバットメントを外し、細かくクリーニングすることも可能です。
◎セルフケア
インプラントを長く使うためには、プロフェッショナルケアと合わせて、普段の患者様ご自身でのケアがとても重要になります。
インプラント周囲を、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシなども使って清掃し、炎症を起こさないように気を付けましょう。
インプラント周囲は一度炎症を起こしてしまうと、早急に波及するという特徴があります。
天然歯以上に気を付け、丁寧なセルフケアを行う必要があります。
【長く使うほどコストパフォーマンスが良いのがインプラント】
インプラントはその他の補綴治療とくらべて、機能面、審美面においてとても優れた治療法です。
また、寿命も長く、使い続けるほどコストパフォーマンスの良い治療法でもあります。
設備、技術の面などから、一度に払う金額は比較的高額で負担に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、さまざまな面を考慮し、きちんとケアして使い続けることを考えると、他の治療法よりも結果的に安くなることもあるでしょう。
コスト面からインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。