岩倉市東町仙奈24

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インビザラインで矯正できるメカニズム



ワイヤー矯正が主流だった数十年前と比べて、現在ではマウスピース型の矯正装置が一般に広まっています。

マウスピースを付け替えることで矯正ができるというこのマウスピース矯正ですが、どのようなメカニズムで歯を動かしているのでしょうか。

ワイヤー矯正との違いも合わせて解説します。


■ワイヤー矯正とマウスピース矯正


◎ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の上にブラケットという金属をつけ、その上にワイヤーを渡し、このワイヤーに力をかけることで歯を動かす矯正方法です。

ワイヤー矯正は古くからある矯正方法で、さまざまな症例に対応できるというメリットがあります。

しかし裏側矯正や、セラミックなどの矯正方法が出てきているとはいえ、金具などが人目に触れやすく、審美的に問題があると考える人も少なくありません。

また固定式の装置のため、装置をつけたまま歯磨きをしなくてはならず、清掃性が悪いというデメリットもあります。


◎マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明のシートを歯列の形に整形し、それを付け替えることで歯を動かしていく矯正方法です。

このマウスピースは、動かしたい方に隙間が空いており、押された方向に動いていく歯の特性を利用しています。

これを付け替えていくことで、歯の位置を少しずつ動かします。

また歯の表面にはアタッチメントという、ブラケットに当たる器具を装着し、ここに力をかけることによってさらにスムーズに歯を動かします。

また、マウスピース矯正のマウスピースは1日22時間程度の装着が必要です。

しかしこれ以外のタイミングで外して洗ったり、歯を直接歯磨きできたりするため、清潔を保ちやすいというメリットがあります。


■インビザラインの歯の動かし方


◎鍵は歯根膜

インビザラインに限らずですが、矯正治療で歯を動かす時は、歯根膜が鍵となります。

この歯根膜が押されると、押された側の歯槽骨が吸収を開始し、引っ張られた方の歯槽骨は増生を始めるという特性があります。


ただし、歯根膜がないインプラントは、いくら押しても位置を動かすことはできません。

天然歯のみにあるこの歯根膜は、歯の位置を動かす重要な鍵となっています。


◎マウスピースを付け替える

インビザラインでは一度に数十枚のマウスピースを作成し、これを付け替えていくことで歯を動かします。

このマウスピースは、最初のシミュレーションにのっとって1枚目から最後の枚数まで作成されます。

1枚のマウスピースを使用する期間は7~10日程度です。


◎アタッチメントについて

歯の表面につけるアタッチメントは、レジンというプラスチックでできています。

このプラスチックは歯と同じ色をしているため目立ちません。

またブラケットと違い、角が尖っているということがないため、頬や舌などを傷つけにくいというメリットもあります。


◎シミュレーターの存在

インビザラインではシミュレーターを使い、歯の動きを最終の歯列の状態まで予想してから、これに合わせてマウスピースを作製します。

このシミュレーターには、さまざまな情報を入れることが可能です。

アタッチメントの位置から矯正期間、歯の左右を削ったらどう動くのかなど、このシミュレーターで、どのような結果になるのか確認が可能です。


【インビザライン矯正はいいことがいっぱい】


インビザライン矯正は、ワイヤー矯正の審美面のデメリット、清掃面のデメリットなどをクリアした画期的な治療法です。

シミュレーターを使い、歯の動きを予想することで、より精密に理想の歯列の完成を目指すことができます。

当院ではインビザライン矯正を採用しています。

歯並びにお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。


山田歯科
歯科医師
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